左手だけで、パンツをミシンで縫ってみた(工夫したことも記載)

右片麻痺のmoorです。

もともと何かを作ったりするのが好きで、また化繊とかにアレルギーがあるので、上の服はリネンで自分で縫っていました。

良いリネン生地の卸屋「Linen Dolce」さんと知り合い、卸屋さんなので、ある程度の量を買わなくてはいけなかったんですが、仕事の給料が入ると買ってたので、気がつくと自分で使うには一生あるんじゃないかと思うほど溜まっていました。(今はメルカリ等でも個人向けに販売されているみたいです)

そんなときに病気してしまったので、布をどうしようかと思っていたんですが、今年、暑いからなのか蕁麻疹が出まくってしまって、化繊のズボンが辛かったので、縫ってみることにしました。

ミシン

実は20年以上使っていたのが病気をして帰ってきたら潰れていました(T_T)

前に使ったときは全然大丈夫だったのに。でも、私の代わりに逝ってくれたのだと思いました。

旧ミシン

その後、少しだけど自分で仕事ができるようになったので、前のと同等に使えそうなものを割と安価で見つけたので買いました。コンピュータ制御してくれるので、糸調子とかお任せで楽ちん!

ですが、裾上げや、ちょっとした修理に使うだけで2年ほど寝かせていました。(JANOME JN-51)

型紙

パンツはパジャマのスボンぐらいしか縫ったことがなかったので、いろいろ型紙をネットで物色しました。

以前は型紙屋さんで買っていたのですが、たまたまYoutubeで見つけた、そんなに裾も開いてなくて(麻痺があるとワイドパンツとかは足元が怖い!)、縫う箇所も少なめで、丁寧な説明で分かりやすかったので、これを選びました。ありがたい!

KOTOBUKIsewingさんの「ストレートパンツの作り方/ハンドメイド大人服/SMLXLサイズ/無料製図/型紙なしで作れる」

型紙作り

ダイソーで模造紙と、定規が折れてしまってなかったので、ネットで「クロバー(Clover) の方眼定規」を購入して、型紙を作りました。

適度な柔軟性があって、45度の角度線で正バイアスを取りやすい等の工夫がされていて便利

布を切る

布は確か岡山のジーパンの工房で染められたリネンだったと思います。

ダブル幅(1600cm)で4mあったので、型紙を1本分のズボンの長さ分だったら3本とれると思ったんですが、少し幅が足りなかったので、自分のお尻幅を測ってギリギリいけるように型紙を修正しました。

私は、床に座れないので、机の上で切ろうと思いましたが、机に乗り切らず、うまく裁けなかったので、主人に、ほとんど切ってもらいました^^;(3本分)

ミシンで縫う

Youtubeを見ながら縫い進めました。

まず、足の部分を輪っかになるように縫って、端ミシンはジグザグで処理しました。

それから2本を合わせて、股部分を縫うために「仮止めクリップ」(まち針より楽なので、以前から使っています)で留めて、縫います。(ゴムを入れる部分は残しておく)

1本目を縫い終わって、履いてみたら生地の表と裏とが色が違うせいか股部分の縫い目が開いて、白く見えるので、抑えのミシン目を入れて開かないようにしました。(こういうところは、まち針でないと、できない)

次に、ウエストにゴムを入れられるように三つ折りして縫う。

そして、裾も三つ折りにして縫います。

ゴムを通して、最後にミシンでゴムの 端通しを縫って留めました。ゴム通しは、片手では難しくて手伝ってもらいました^^;

できあがり。(私が太いためか、パンツが短く感じるが、足首まであります^^;)

困って工夫したこと

片手だと、できないことが多いので、工夫したことです。(片手、関係ないものも含む・ω・)

ミシンの扱い

ミシンは、基本右手での操作になっているので、特に「押さえの下げ」が難しかったのですが、マスキングテープで布を仮止めしたりしているうちに、だんだん出来るようになりました。

ほかに

ボビンの高さが違ってた

これは、全く片手と関係ないんですが、前のミシンとボビンの高さが違いました。今まで既に巻いてあるものを普通に使えていたので、気づいてませんでした^^;

新しく巻こうと思ったら、うまくいかなくて、何とか巻けても、使うと、うまく縫えなくて気づきました。(遅い(ToT))

ボビンに複数の種類があるなんて知りませんでした。

ミシンの知識〜ボビンには種類があるので要注意!〜参考

ボビンに巻くときに、糸の端を持つ手がない

これが一番困ったんですが、ボビンに下糸を巻くときに、初め、糸の端を上側に持っておかないといけないんですが、それをすると、片手ではスタートボタンが遠くて押せません。

糸の端を、マスキングテープで留めても、回転に負けて外れてしまうし、

Youtubeで見つけた、これも私のミシンでは、うまくいかず、(これが、できたら楽だったんですが)

困っていたら、釣りをする主人が、フライという疑似餌を作るときに使う「プライヤー(ハックルプライヤー)」が使えるかもと言って、持っていたのをくれました。

しっかり糸を挟めるので、どこか上のほうのフックにでも引っ掛ければ、簡単にできました。助かりました。

上糸と下糸の保存

これも、片手とは関係ありませんが、上糸と下糸を仕舞うときにバラバラにしていると、次に使うときに分からなくなって困るので、一緒に仕舞えるダイソーのボビンストッカーを使ってます。便利です。

はさみ

昔、手縫いの記事にも書いたんですが、左手だとハサミがうまく使えなくて苦労します。今まで使っていた布切ハサミだと、どうしても切れず困っていたら、主人がこのハサミをくれました。

釣りでPEラインというポリ製の糸もすぱっと切れるように細かい波刃セレーション)が付いているんだそうです。

今までの苦労は何だと思うくらい布がスパッと切れました。2000円前後からあるらしいので、もし困っている方がいらっしゃったら試してみてください。(ピンキングはさみという裁縫で使うものもセレーションの一種らしいですが、それとは別物です)

アイロンで型付け

足も悪いので、いちいちアイロンを出して付けてというのが超超邪魔くさいです。

そこで便利なのが、回転しながらプレスする「コロコロオープナー」、前から持っていましたが、今回、めちゃめちゃ活躍してくれました。

何とかできたので、今回、1人ではできなかったことも、いい方法がないか考えながら、また服作りを、やっていこうと思います。

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